2018年冬に公開された『平成ジェネレーションズFOREVER』をもって平成仮面ライダーの劇場版シリーズは幕を閉じることになった。この10年間、つまり平成第2期仮面ライダーについては全作品をリアルタイムで視聴し、劇場版についても追いかけることができたので、ここで振り返りの意味も込めて個人的ランキングの記事を書いてみようと思います。正直、その時々の思い出補正もかなり入っている評価だし、明日考え直せばランキングの内容も変わるかもしれない程度にしか順位付けには意味がないが、まだ未視聴の方はぜひ今後の視聴の参考にしていただければ幸いです。
本記事内では、ネタバレには少なめになるよう気をつけます。
目次
劇場版 平成第2期仮面ライダー作品の映画公開時期による分類
まず、劇場版作品は公開時期によってある程度色分けできるので、ざっくり解説しておく。それは『夏映画』『冬映画』『春映画』という3つの分類だ。
夏映画は、放送中のTVシリーズが終盤に差し掛かったタイミングでの公開となり、がっつりTVシリーズの世界観が反映された一本の映画として見応えのある作品が多い。
冬映画は、仮面ライダーが世代交代した直後の作品であり、TVで放送中の作品と放送終了後の前作の仮面ライダー2作品の融合作品となることが多い。『MOVIE大戦』や『平成ジェネレーションズ』シリーズがこれにあたり、仮面ライダー同士の先輩、後輩という関係性を垣間見ることができる。
そして、一番曲者なのが企画物の春映画だ。通称『お祭り作品』と呼ばれ、たくさんの仮面ライダーが登場する傾向にある。時にはスーパー戦隊やメタルヒーローまで登場する、スケールの多きな作品が多い。
個人的『劇場版 平成第2期仮面ライダー』ランキング
1.仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER
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最新作にして、平成仮面ライダー最後の劇場版作品でもある本作が最高すぎたので1位とさせてもらった。
『仮面ライダーはテレビの中の絵空事』というメタ的なテーマが含まれるストーリーの中で、仮面ライダーが好きだ!という気持ちを再確認させてくれる最高に感情高ぶる作品だった。ジオウとビルドの冬映画ではあるが、仮面ライダーが好きな人には全員にオススメしたい。
タイムスリップが含まれる難解なジオウ、電王のシステム上でストーリーがうまくまとまっており、ジオウ、ビルド、電王、W辺りを視聴済みの人にはより楽しめるだろう。
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仮面ライダーって最っ高じゃね?【平成ジェネレーションズFOREVER 考察・感想】2.仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
仮面ライダーW(ダブル) FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
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夏映画の傑作といえば、やはりこれを選ばざる得ない。
新たな強敵NEVERの登場、ヒロインの役割を全うして囚われる相棒のフィリップ、絶望的状況からの翔太郎の戦い、圧倒的に燃える要素満載の王道展開を楽しめる。これ以降、坂本監督の定番演出(?)となる、盛り上がりどころでの全フォーチェンジを披露しながらの戦闘も爽快だ。
私がWの大ファンなこともあるが、今後これを超えるライダー夏映画が出てくるとは思えない。
3.仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX
仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX
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オーズとフォーゼの冬映画である本作については、TVシリーズ最終回後の明るい未来を見せてくれるオーズパート、仮面ライダー部の結束が熱いフォーゼパートについても完成度が高くて大好きなのだが、一番好きなポイントは、W、オーズ、フォーゼの三人が立ち並ぶMOVIE大戦パートだ。ディケイドで一旦総括となった平成仮面ライダーは、ここからの10年は点ではなく線として繋がっていくんだ、とすごくワクワクした。Wの先輩感とフォーゼの後輩感もすごく良かった。
オーズの言う「仮面ライダーは助け合い」の精神と“共闘”というかっこよさを一番うまく描けている作品ではないだろうか。
4.劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー
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仮面ライダードライブの夏映画である本作は、TVシリーズのドライブ以上に、刑事モノの仮面ライダーという発想を体現できた作品だと思う。刑事モノの王道をいく熱い展開が満載だ。更に、未来から来た進ノ介を追い詰める仮面ライダーダークドライブ、進之介の息子を名乗るエイジの存在はターミネーターのようなスケールの大きさを感じさせる。
絵としてかっこいいシーンが多く、説明不足感やツッコミどころもあるものの、熱さがそれを上回った作品だった。
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刑事モノ仮面ライダーの総決算【劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー 考察・感想】5.仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル
仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル
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またまたドライブ!と思いきや、この作品で大好きなのは鎧武編。
仮面ライダー鎧武本編でボロボロになりながらも、最後には未来に向かって歩き始めた呉島兄弟に焦点を当て、後日談という形で物語が描かれている。紘汰が去った後の貴虎とミッチーがヒーローとして戦う姿を見ることができてすごく嬉しかった。
ほんと貴虎VSメカ戦極凌馬のシーンは最高だよ…。にしてもやっぱりメカ戦極凌馬って言葉の響きが面白すぎるんだよなあ。
その他のオススメ作品
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦feat.スーパー戦隊
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わかる。色々と言いたいことはわかるぞ。老害感を隠せない昭和ライダー達、平成対昭和の決着のオチ、板尾の仮面ライダーフィフティーン、作品全体にはツッコミどころが多々あるのはわかる。いや、むしろそのツッコミところを楽しみながらみる作品かもしれない。実に春映画らしい。
しかし、当時の鎧武の葛葉紘汰に加え、操真晴人、左翔太郎、門矢士、乾巧、草加、神敬介、本郷猛、ここまで多くのレジェンドライダーが参戦したことは今までになく、この名前の並びを見ただけでワクワクした。
そして最高なのが、中盤の神敬介と乾巧のシーンだ。ゲストのレジェンドライダーが戦いにちょっと参加するだけではなく、こんなにガッツリと仮面ライダー555を見れるなんて思ってもみなかった。
昔、仮面ライダー555本編を見たが、ここ最近仮面ライダーから離れていて…という人がいれば、ぜひこの作品を全体のツッコミどころと合わせて楽しんで欲しい。
仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判
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仮面ライダーアマゾンズは厳密には平成第2期仮面ライダーではないかもしれないが、同時期にAmazonプライム・ビデオのオリジナル作品として配信されていた大好きな作品なので、その他のオススメということで紹介させてもらうことにした。
正直、アマゾンズ本編とは脚本が違うこともあってか、違和感を感じる箇所も多々あった。それでもTVシリーズの仮面ライダーにはない生きるか死ぬかというテーマを真正面から描いた本作で、ボロボロになりながらも自らの道を突き進んだ二人のアマゾンズのラストに胸を打たれた。賛否ありそうな結末だったが、私は大好きだ。
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【感想】劇場版 仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判