【感想】劇場版 仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判

昨年の発表から待ちに待った、アマゾンズ劇場版がついに公開!初日の初回に見に行ってきました。

その前に公式からの動画で復習。

人間の恐ろしさ

仮面ライダーアマゾンズは、よく大人向けの作品だと言われます。私も、もちろんその事に異論はありません。ただ、それは単にグロ表現が多かったり、ストーリーが暗いから、という事ではないと思います。

人間が作り出した、人間を食べる生物”アマゾン”を人間の都合で殺す。そして時に人間が見せるアマゾン以上の残忍さ。アマゾンという未知の生物の恐ろしさに加え、そういった”人間の恐ろしさ”が描かれている点が大きいと考えています。

今回の映画でも、事の発端は人間の恐ろしい欲でした。草食のアマゾンを作り、家畜として育てて人間が食べる。食糧難のため、という説明はありましたが、実際は食人嗜好がある人間の異常な欲を満たすための商売に見えました。人間を殺して食べると犯罪なので、その代替品としての”アマゾン”を作る。今まで食べられてきた人間が逆にアマゾンを食べる。恐ろしい発想…。

仮面ライダーアマゾンネオアルファ

こいつは本当に人間か?仮面ライダーに変身できてる訳だしなあ。仁さんも、アマゾンの臭いがする(うろ覚え)的な事言ってたし。

そもそもネオアルファと名乗っているという事は、こいつも仁さんのアマゾン細胞を取り込んでいて、だからこそ「アルファを超えたんだ。ネオアルファとして。」って言ってたんじゃね?まあこの辺りは詳しくは語られませんでしたが。

劇中で悠と仁さんはお互いに自分自身の中のルールを破ってしまうわけだが、悠が食べたムクは当然人間ではなくアマゾンだし、仁さんが殺した園長も本当に人間だったのか怪しいとなると、実際には二人共グレーゾーンで収まってるんだよねえ。だからどうって訳でもないが。

にしてもチェーンソーとマシンガンの合体残忍武器は良いね。めちゃくちゃ悪役っぽい。アルファとの戦いは飛び散る血飛沫で目を背けたくなるくらい強烈だった。そして武器だけでなく、アメフトっぽいヘルメット等に見られる人工物らしいデザインが、更に人間なのかアマゾンなのかをわからなくする要素になっていますね。

アマゾンズの結末

悲しいかな、”最後ノ審判”というだけあって、二人の仮面ライダーアマゾンの決着がついてしまう訳だ。

七羽さんの元に逝ってしまった仁さん。アマゾンを全て殺すつもりが自分のせいでアマゾンが増える一方なんだからやりきれない。最後の「これでよかったんだよなあ。」というセリフは、最後まで自分のスタンスを貫いたことに対してなのか、悠に負けた事に対してなのか、どっちとも取れるなあ。

一方、一度は自ら命を絶とうとするも、美月に呼び戻されて(?)生きることを選んだ悠。しかし、美月の元には帰らず旅立ってしまいました。

悠はどこに行ってしまったのか。「守るべき者は守る」という意思は、アマゾン達と暮らす美月によって引き継がれている。悠にもまだこの意思があるなら、美月と共に行動をするだろう。ムクの願いを聞き入れ彼女と一つになった悠は、美月がアマゾン達に言ったように、これからは自分のために生きることを選んだのかもしれない。

美月は今まで立ち位置がふわっとしていたが、彼女なりの答えが最後に示されたようでよかった。

最後に

いやーまさかアマゾンズでも伝統芸能、水落ちが見れるとは(笑)。ちょいちょいアマゾンズっぽくない、逆にニチアサらしいと感じる部分もありましたね。

うーん、しかし書き始めたら考察が止まらない。やっぱりアマゾンズ大好きだわ。

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