第50話までの放送が終了し、いよいよ最終回を残すのみとなったルパパト。失った大切な人を取り戻すために戦う“快盗”と世界の平和を守るために戦う“警察” 、それぞれが己の目的のためにラスボスとの最終決戦に挑むという最高に熱いラストを迎えようとしている。
そのラスボスといえば『ドグラニオ・ヤーブン』と『ザミーゴ・デルマ』なわけだが、第48話以降のドグラニオの行動は予想外のものだった。ドグラニオは、第1話からギャングラーの貫禄溢れる大ボスとして君臨し続け、随所でその力を見せつけてきた。しかし、ここにきて500年もの間率いてきた組織を突然捨てた。少し前までは可愛がっていた(?)部下のデストラが死んで悲しむ様子を見せたりしていたのに、組織に興味を失った今となってはゴーシュからルパンコレクションを取り上げてしまったり、その時の感情次第で自分勝手な行動を見せる。おれはボスをやめるぞ!ジョジョーーーッ!!と完全にブチ切れている。
そんなドグラニオがブチ切れた原因を作ったのはザミーゴだ。 ザミーゴは某イケハヤ氏のごとく「今時、組織背負っていきるなんて面倒。馬鹿しか選びませんよ?まだギャングラーで消耗してるの?」と煽り倒した。「好きなことで、生きていく」というHIKAKIN氏のような標語を掲げるザミーゴのこの煽りにドグラニオはキレちゃったのだ。この場合は『好きなこと=ルパンレッド』な。
もちろん、イケハヤ氏やHIKAKIN氏はすごい努力をして結果を出した上で上記のようなセリフを言っているからこそ説得力があるわけだ。きっとザミーゴもこのセリフを口にできるようになるまでにはすごい苦労をしてきたんだろう。化けの皮界のインフルエンサーとしてのキャラ作りのために氷食べながら街中をひたすら徘徊したりな。氷をガリガリ食うのってつらいぞ。お腹壊すぞ。アンクとは仲良くなれるかも。ジョジョ5部のアニメも並行で見てるせいで、こいつ氷食べないと老化するんだっけ?ってなったわ。
にしても、大ボスは他人の言うことに惑わされてんじゃねえよなあ。大企業の社長(ドグラニオ)がフリーランス(ザミーゴ)に昭和の働き方だと煽られてブチ切れた結果、会社崩壊という図式。やばすぎ案件。こんなにブチ切れるって…ドグラニオは組織のために自分を殺して我慢してたんあろうな。おれも好きなことで生きてええええええ!ユーチューバーになりてえええええええ!ルパンコレクションのレビュー動画はうけるぞおおおおおお!ルパンレッドとのコラボ動画とかもやりてええええええ!ってことに違いない。
一方、ザミーゴは周りのアンチの粘着に悩まされ、大企業が持つプラットフォームである金庫やドグラニオ公園に頼った結果、ドグラニオより先に命を落とすことに…。フリーランスは厳しいぜ。
いや、だからなんだっていう感じの浅ーい考察だが、なんだが敵組織にも現代っぽい構図が見受けられて面白いな、と。二つの戦隊が対立するという物語の構造上、どうしても敵組織のバックグラウンドが薄くなりがちだからこそ、考察や妄想が入り込む隙間があるよね。世界観を妄想するのは面白い。