『BOSS GT-1』を三年間使い倒したので再レビューしてみた

特撮ソングカバーバンド『海賊版戦隊セイクリッドヘキサゴン』のギタリスト、ヤマシタです。

音作りのメイン機材として歴代のGTシリーズを愛用しており、現在も『BOSS GT-1000』と『BOSS GT-1』を時と場合により併用しています。

こちらは、自身の別バンド『Cogwheel』のスタジオ練習時に活躍するGT-1の写真です。

現場で活躍するGT-1
現場で活躍するGT-1

いやボードの格差エグイな!

もちろん私がGT-1を好んで使っているのであって、ボードが組めないほど貧乏というわけではござらん。こんなクソデカボードを組んでいるようなプレイヤーがいるバンドの中でも全然やっていける音を出せるんやで、ということを言いたかっただけです。(ボードのデカさと音の良さは関係ありませんが。)

そんなGT-1を使い始めて、既に三年以上が経過しています。

本記事では、長期に渡って製品を使用した一個人のユーザー目線で、改めて製品レビューを書いてみたいと思います。現在購入を検討している方の参考になれば幸いです。

GT-1を使い続ける理由

GT-1は、2016年に発売されたBOSSのギター用マルチエフェクターです。

当時、BOSSのフラッグシップモデルだったGT-100と同じサウンド・エンジンを搭載した廉価版的な製品が、約2万円で手に入るようになったという事実に衝撃を受けたのをよく覚えています。

その後、GT-1000の発売によりGTシリーズは新たな領域へ踏み込んだわけですが、そんなGT-1000も持っているのに未だにGT-1も使い続ける理由は何なのか?

それは、GT-1が…

ギターケースのポケットに入る・電池駆動可能

この2つの条件を満たす中で最強のマルチエフェクターだからです。

ギターケースのポケットに入る

ほんと年を取れば取るほど軽くて小さい機材が大好きになっていく自分がいる。何と言っても約1.3kgですからね。そして、大体のギターケースのポケットに収まってしまうサイズです。

ギターケースにギターとGT-1だけ入れて、手が空いた状態で出かけられるってのは本当に楽です。エフェクターボードを手で持って歩くと握力が死ぬし、カートは階段や電車移動が大変…。自転車で移動したい時なんかには最高ですよね。

ギターケースに収まるGT-1
ギターケースに収まるGT-1

そのコンパクトさ故の短所であるフットスイッチの少なさが気になるようであれば、後からFS-7などの外部フットスイッチを接続することで増設が可能です。

また、小さいが故にスイッチの踏み間違いをしやすいです。アドバイスとしては…ライブではルーパー機能は必ずOFFにしておくべし!

【GT-1 Tips】誤操作によるルーパー起動の避け方

電池駆動可能

現行のマルチエフェクターの中で、このサイズ感で電池駆動するのってGT-1だけではないでしょうか。『ZOOM G3n』や『MOOER GE150』は電池駆動に対応していません。(もう1サイズ下の『ZOOM G1』は対応していますね。)

電池駆動が力を発揮するのは、人の入れ替わりが激しかったり、転換時間がほとんどないような現場です。経験上、野外の音楽祭的なイベントだったり、多人数で入れ替わり立ち代わりギターを弾くセッション系のイベントでは、コンセントや配線を気にしなくてよいというだけですごく取り回しが楽です。

Xvive等のワイヤレスと組み合わせると、尚更ですね。エフェクターにシールドを刺した状態で待機しておけば、冗談抜きで10秒で準備できます。

あと、もしACアダプターを忘れても何とかなる。(よくある。)

音はどうなの?

全然使えます。

大きさや電池駆動のことを先に語ってしまいましたが、やはり現場で信頼して使える音あってのことですよ。

十分に使えるGT-1サウンド

前述の通り、GT-1はBOSSの一世代前のフラッグシップモデルだったGT-100と同じサウンド・エンジンが搭載されており、体感でもほぼ同じ音が出ています。初心者向けの価格帯のモデルで、過去の最上位機種の音が使えるようになってるって…すごいことですよ。(だから良い音が出る…と結論づけるのは安直すぎますが。)

もちろん、現行の最上位機種であるGT-1000と比べると音質の差はあるんですが、そこは価格差を考えると当たり前ですね。

ただ、中にはGT-1000の音より、GT-100やGT-1の音の方が好きって方もいらっしゃいます。Twitterでは山口和也さん(タメシビキでお馴染み)がこのように仰っていました。

この気持ち…わからなくはない。というか、音質的にはGT-1000の方が確実に上なんですが、GT-1000は音が立体的で奥行きがあるように感じる分、GT-100(GT-1)の方が音が近くガッツがある音が手軽にだせるように感じることがあります。この辺りがそう感じる理由かな、と。

オススメのアンプモデル

購入後の参考までに、私のオススメのアンプモデルを紹介しておきます。

オススメは『HiGAIN STACK』と『MS1959 I』です。

『HiGAIN STACK』はナチュラルかつパワーのある歪みを手軽に作れます。ハードな歪みが欲しい時は、こいつと内蔵のクリーンブースターだけで作ることがほとんどです。

『MS1959 I』は所謂マーシャル系のアンプモデルです。シングルコイルのギターとの組み合わせが最高で、低音弦を弾いた時のジョリジョリ感(?)が気持ち良いです。ハムバッカーのギターでも、クリーン~クランチサウンドではこちらのアンプモデルを使っています。

マルチエフェクター初心者向け機材としてのGT-1

中高生の方にも手を出しやすい価格ということもあり、初めてのマルチエフェクターにGT-1を考えている方も多いのではないでしょうか。

GT-1は、初めてのマルチエフェクターとしても十分にオススメできる製品だと思います。

まず、操作面で機能やボタン類がシンプルなのでとっつきやすいはずです。

更に音作りに迷った時も、とりあえずアンプのパラメータを真ん中に設定したらそれなりの音が出る、というところに返ってこれるバランスの良さを持っています。なに無責任なこと言っとんねんって感じかもしれませんが、音の良し悪しの判断も難しい初心者の方にとっては、けっこう重要なことだと思うんですよね。

また、GT-1は書籍も発売されています。1冊まるまま一つのマルチエフェクターについて書かれている書籍があるのなんてGT-1とGT-100くらいですよ。初心者の方には強い味方になるのではないでしょうか。

こちらの書籍は私も読みました。マルチエフェクターユーザーって自分が使っているアンプシミュレーターの元になったアンプの知識が乏しくなりがちなんですが、このアンプモデルって何をモデリングしたやつやねん!っていうお勉強面でも役に立ちました。

GT-1000・GT-100との比較

冒頭で、GT-1はGT-100の廉価版だと書きました。

主に、1パッチ内で同時に使用できるエフェクトの数(配列の違い)、物理的な端子やスイッチの数などがGT-100との差になっています。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

GT-100愛用者が『BOSS GT-1』を使ってみて感じたこと

GT-1000との比較は、こちらの記事をご覧下さい。

歴代GTシリーズ愛用者が『BOSS GT-1000』に乗り換えて感じたこと

最後に

ということで、改めてGT-1を紹介いたしました。

マルチエフェクター初心者の方にとって、またはメイン機材は別にあるけど移動や転換での負荷を減らしたい方のサブ機材として、最適な製品だと思います。

私もまだまだ使っていくつもりです。

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