【GT-1000 Tips】ライブ用セッティング紹介 パッチ運用編【1ライブ1バンク運用!】

特撮ソングカバーバンド『海賊版戦隊セイクリッドヘキサゴン』のギタリスト、ヤマシタです。

ライブでギターを演奏する際のメイン機材として、BOSSのGT-1000を使用しています。これまでにもレビュー記事をいくつか書いており、たくさんの方にお読みいただけております。

『BOSS GT-1000』を二年間使い倒したので再レビューしてみた

そんなGT-1000をライブで使うにあたり、設定の自由度の高さゆえにバンクやパッチの運用方法で迷われている方もいるのではないでしょうか。

1曲毎に1パッチ作る?1ライブを1パッチで乗り切る?MANUALモードで使う?

わらかぬ!

今回はそんな方向けの記事です。

本記事では、私がライブで使用しているパッチ、バンクの構成を紹介します。あくまで個人的な使い方であり、これが正解ということは全くありません。しかし、GT-1000以外のマルチエフェクター、マルチプロセッサーにも使える考え方になっていると思います。迷った際は参考にしていただけると幸いです。

基本は1ライブ1バンク!

私は基本『1ライブ1バンク』という構成で考えています。

1バンク内で選択できる5つのパッチと、そのパッチ内でのエフェクトのON・OFFで、その日の全ての楽曲が演奏できるように設定を組み立てます。

これは、GT-1000のパッチ切り替えが超速いからこそ可能な考え方ですね。曲中にパッチをチェンジしても音切れがほとんど気になりません。

(ちなみに、GT-100を使っていた時は、曲中でパッチチェンジが発生しないように『1曲1パッチ』で構成を考えていました。)

では、具体的なセッティングを解説します。

下段で基本パッチを選択

まずは、ライブで使うための基本となる5つの音色を準備します。

私の場合は、『アコースティックシミューレーター』『クリーン』『オーバードライブ(シングルコイル用)』『ディストーション』『ディストーション・強(メタル用)』といったイメージです。この5つの基本音色は、なるべく汎用性が高くなるように作成しています。

それを1つのバンク内の5つのパッチに対して割り当てます。

下段のセッティング例
下段のセッティング例

私は左から順に歪みが強くなっていくイメージで並べており、演奏時は楽曲に応じて下段の5つのスイッチから基本となるパッチを選択します。

ギターソロは下段のスイッチをもう一度踏む

下段で選択中のスイッチをもう一度踏むと、ギターソロ(リードギター)用に『アンプのソロスイッチ』『MASTER DELAY』がONになるように設定しています。

この機能はASSIGNのセッティング画面から設定ができます。SOURCEの項目で『CURRENT NUMBER』を選択すると、下段のスイッチを2度踏んだ際の挙動についての設定が可能です。画像は下段のスイッチを2度踏むと『MASTER DELAY』がONになるセッティングの例です。

GT-1000のセッティング
ASSIGNのセッティング例

上段で個々のエフェクトをON・OFF

下段で基本音色となるパッチを選択した後、パッチ内で個々のエフェクトのON・OFFを切り替えるのに、上段の5つのスイッチを使用しています。

上段の5つのスイッチに割り当てる役割は、バンクやその日演奏する曲によって変わります。画像はその一例です。

ASSIGNのセッティング例
上段のセッティング例

左から『タップ・テンポ』、疑似半音下げチューニング用『ペダルベンド』、音を揺らす『トレモロ』、『ディレイ』、符点8分用『ディレイ』です。

図からもわかるように、CTL1~3だけでなく『BANK▲』『BANK▼』もエフェクトのON・OFF切り替えに使用しています。これでかなり汎用的に使えるバンクが作れるようになります。

え…『BANK▲』『BANK▼』を使えなくしたら(他の役割をあてちゃったら)バンクの移動できないんじゃね?とお思いかもしれませんが…

その通りだよ!

基本ライブ中はバンクを切り替えないのが本記事での考え方です。なので『BANK▲』『BANK▼』が使えなくてもいいんです。どうしてもバンク間を移動する場合があるときは、ディスプレイすぐ下の一番左側のツマミを回せば、バンクを跨いだ移動が可能です。

チューナーはボリュームペダル0でON

デフォルトではCTL3にチューナーのONが割り当てられていますが、貴重なCTLスイッチは節約したいところです。

他にチューナーをONにする手立てとして、ボリュームペダルを0まで下げるとチューナーが起動する機能がGT-1000には搭載されています。これを使わない手はありません。

具体的には『CONTROL FUNCTION』のEXPの項目で『FOOT VOLUME+TUNER』を選択してください。これで、ボリュームペダルを一番下まで下げるとチューナーが起動するようになります。

ボリュームペダルのセッティング例
ボリュームペダルのセッティング例

ずっとこれでよくない?なぜこの設定がデフォルトじゃないんだ。

疑似半音下げチューニング用ペダルベンドとは

疑似半音下げチューニング用『ペダルベンド』ってなんだ?と気になった方は、別記事に書いておりますのでぜひこちらをご覧下さい。

エフェクター側で疑似的に半音下げチューニングにできます。

【GT-1000 Tips】エフェクトでの疑似半音下げチューニング

最後に

今回は、個人的なGT-1000のバンク、パッチの考え方について解説しました。

GT-1000はスイッチへの機能割り当てがかなり自由にできるので、まだ見ぬもっと便利な使い方があるかもしれません。すごく探求しがいがありますね。

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