トクサツガガガの9巻を読んだので感想を。
はじめに
巻数も2桁目前のこの漫画、基本的には日常生活の中で発生した疑問や悩みと、特撮作品を見る中で発生した疑問や悩みがリンクすることによって、新たな何かに気付く、という展開で進行しますが、最終的な結論(名言)は基本的には2タイプにわかれると思っています。
- 特撮作品を楽しむ上での心構えや思想系
- 特撮に関連付けてはいるけど、もっと一般的な生きていくうえでの教訓
要は結論が特撮作品にどれくらい密接に関係あるかってことなんですが、特撮ファンとして読んでいると、前者のタイプのお話の方が圧倒的におもしろいね。後者は「ふーん」で終わってしまう。
ということで、前者にあたる好きなエピソードの感想を記します。
感想
第82話
特撮ファンにとっての悲しい出来事。役者の引退。もうあの仮面ライダー部の再集結は見られないのか…。偶然だけどなんてタイムリーな。
それはさておき、役者さん皆が売れるわけじゃない厳しい現実…。北代さんがええこと言っとるな。
そう…だから私達はお金を使う…「需要あります!」「次もいいモノ作ってください!」のアピールのために!
良いコンテンツにはお金を落とそう!将来の自分の楽しみのために!
第88話 & 第89話
なるほど。上映会とは、駄作のためにこそある…!?
それな。
駄作では無くむしろ超良作なんですが、私も友達の家で特撮作品を観るときは昭和ウルトラマンシリーズを推します。第89話冒頭のように、昭和作品ならではの展開の突拍子の無さ、当時の映像表現の限界などに突っ込みを入れながら観るのが最高に楽しいんだよ!皆で盛り上がれるポイントは突っ込みどころだよ!そしてついつい、核となるテーマの重さなど良作たる所以をドヤ顔で逐一解説してしまう…。めんどくさいオタクにならないよう気をつけましょう。
すごい…1から10までけなされているのに、なんかすごい誇らしい…
みんな、どんどん突っ込んで!っていうこの気持ち。
心配性の吉田母など笑いどころも有り、この話すごく好き。
小学館 (2017-01-30)
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