特撮ソングカバーバンド『海賊版戦隊セイクリッドヘキサゴン』のギタリスト、ヤマシタです。
GT-1000を絶賛愛用中の私ですが…ここで早速1枚の写真を見ていただきましょう(唐突)。
ええ写真やろ?
これは、友人ギタリスト内でハイエンドマルチを持ち寄り、その良さを語り合う会にGT-1000担当として参加させていただいた時の写真です。左からHelix LT・AX8・GT-1000・Atomic AmpliFire 6・Kmperですね。
本記事ではHelix LT・Kemperをメインに、それぞれの音を聴き、実際に弾かせてもらう中で見えてきた、GT-1000との相対的な特徴をまとめてみます。
目次
弾き比べで見えたGT-1000の特徴
ここからは、実際に音の聴き比べ、弾き比べを行って相対的に見えてきたGT-1000の特徴について書きます。(どうしてもGT-1000推しになってしまうことをご了承ください。)
BOSS ( ボス )
ちなみに…アンプの数が足りないので全機器が同時に音を出せるようミキサーへ接続したわけですが、今やXLR端子でライン出力できるのは当たり前になっていますね。全機器対応していました。
音質で甲乙付けるのはナンセンス
機器毎に、少しミッドが強めに感じる…等の多少の違いはあるんですが、このレベルになるとどれも音質は良いです。正直、スピーカーから出る音を聴いただけでは甲乙付けられません。
購入を検討する際にはこれらの機器の中で比較することは多いと思うんですが、音質だけで選ぼうとするのはナンセンスだと思います。
音のレスポンスが速い
GT-1000は音のレスポンスが速いです。要はレイテンシーがかなり少ないです。DSPチップが強力なんでしょうね。
他の機器単体で弾いた際にレイテンシーを感じる…ということは決して無いんですが、Helix LTと弾き比べてみるとGT-1000が明らかに速いことがわかりました。
パッチ切り替え時の音切れが限りなく短い
マルチエフェクターではよくあるパッチ切り替え時に発生する一瞬の音切れが限りなく短いです。また、ディレイの残響音を残したままのパッチチェンジも可能です。この部分においてGT-1000は圧倒的に優勢でした。
ただ、Helixはスナップショット機能により、パッチ切り替え不要で使えるように策が考えられていたり、そもそもの設計思想の違いを感じました。
コンパクトで見た目もかっこいい
GT-1000は軽いです。圧倒的に持ち運びは楽です。
わかりやすい比較画像。
ビジュアル面については賛否あるかと思いますが、メタリックなブラックボディ、適度な数のシルバーパーツ、カラーライトといった特徴はかっこいいと思います!
やっぱり『BOSSっぽさ』はある
一人で弾いている時は何とも思っていなかったんですが、他の機器の音と聴き比べるとやっぱり『BOSSっぽい音』なんだなと感じました。
最近はこの『BOSSっぽさ』をネガティブに捉える人も少なくなってきましたが、良く言うと『バンドに馴染みそうなまとまりの良い音』、悪く言うと『大人しい音』といった感じでしょうか。
これは決して音質の良し悪しの話ではなく、音の空気感の好き嫌いの話だと思います。
マルチエフェクターの延長線上にあるのがGT-1000
完全に主観ですが…GT-1000は、今までのマルチエフェクターを踏襲しつつ更に高音質・高機能化した正当なマルチエフェクターの進化系、HelixやKemperは、ゼロベースで考えたギターを良い音で出力するための新たなシステムとして作られたのではないかと感じました。
これは、GT-1000は馴染みやすく使い勝手が良いということです。一方、HelixやKemperの目線で語るなら、自由度が高くさらなる突き詰めも可能であるように思いました。
おまけ:比較表
比較表を作ってみたので、購入を検討されている方は参考にしていただけると幸いです。
項目 | GT-1000 | Helix LT | Kemper HEAD |
---|---|---|---|
重量 | 約3.6kg | 約5.4kg | 約5.32kg |
サイズ(D×W×H) | 248×462×70(mm) | 301×530×92(mm) | 173×378×217(mm) |
サウンドハウス税抜価格 | ¥100,000 | ¥128,000 | ¥190,900 |
推し技術 | AIRD | HXモデリング | プロファイリング |
XLR OUT | 〇 | 〇 | 〇 |
MOOERのGE300のTone Captureは気になるね。触ってみたい。
ZOOMのG11はまだあんまし食指が動かない。とりあえず動画色々見てみよ。
— ヤマシタ@特撮ヒーローギタリスト (@note_y) May 4, 2020
項目 | ZOOM G11 | MOOER GE300 |
---|---|---|
重量 | 約2.8kg | 約3.0kg |
サイズ(D×W×H) | 253×495×64(mm) | 201×410×62(mm) |
サウンドハウス税抜価格 | ¥72,000 | ¥72,000 |
推し技術 | – | Tone Capture |
XLR OUT | × | 〇 |
最後に
どの機器も良い音が出るので、どれを買うか迷っている方は、自分の使うシーンや目的をはっきりさせる事、それぞれの機器が得意なことを知る事が大事だと思います。
私はBOSS製品のライブでの使いやすさや、音のまとまりの良さが大好きでGT-1000をこれからも愛用していこうと思います。
『BOSS GT-1000』を二年間使い倒したので再レビューしてみた