FF8の欠点はセルフィが可愛すぎるところでは?

今年、FINAL FANTASY Ⅷのリマスター版がPS4でリリースされた。ゲームはたしなむ程度に、と言ったところなのだが、ついつい懐かしいタイトルに触手が伸び、約20年ぶりにこのタイトルをクリアするに至った。

リメイク版にばかり手を出し始めるのはおっさんになった証拠だぜ、とガイアが俺に囁いてくるがそんな声は無視無視。んなこたわかってんだよ。

クリアまでに要した時間は約26時間。攻略情報は全く見ずにプレイした結果(もちろん端々の記憶はあるが)、何度かは全滅こそすれどもそこまで難易度は高くない。

ただ、ラストダンジョンとなるアルティミシア城だけは、別格の難しさだった。

アルティミシア城に侵入すると、『魔法』『ドロー』『セーブ』などの今まで当たり前に使ってきた合計10の行動が封印されてしまう。封印された状態で中ボスに戦いを挑み、一体倒すごとに任意の行動一つを開放することができるのだが、しかしまあ中ボスに至るまでの謎解きが難しい。倒す以前に、攻略情報なしでは全ての中ボスを見つけるのが不可能なのではないだろうか。

これには中ボスを倒さずに、行動を封印されたままラスボスに挑むという選択肢もある。 私も結局全ての行動は開放できずに、ラスボスであるアルティミシアに挑むことになった。

しかしまたこのアルティミシアが強い。その特徴は、今までの敵とは違う次元のメタ攻撃のオンパレードだ。HPが0になったキャラが時間の流れに飲み込まれて蘇生不可能となったり、G.F.を使おうものなら瞬殺してきたり、プレイヤー側の専売特許だったドローを敵側も使ってくるなんてのは序の口で、厄介なのはキャラが持っている魔法を消滅させ、FF8のキャラ強化のキモであるステータスへのジャンクションシステムを崩壊させてくるところだ。

このメタ的な要素を含んだ人知を超えた感じのする攻撃方法がラスボスらしくて、正直めちゃくちゃ好きだ。圧倒的強者感。なのだが、なんせむずい。長期戦になればなるほど数多くの魔法を消され、ステータスの大幅ダウンにより不利になってくる。HPや力にジャンクションした魔法が消された日にゃあ目も当てられない。

私も、7個程の行動を開放したところでアルティミシアに挑戦し、30分以上かけて最終形態に最強魔法アポカリプスを使わせるところまで追い込んでおきながら2度ほど全滅してしまい、真っ白に燃え尽きてしまった。

と、思い出語りはこの辺にしておく。ここからが本題。約20年振りにプレイしたFF8の個人的ヒロイン論を掘り返して再考してみる。

20年前にリアルタイムでプレイした時は、私はまだ中学生だったように記憶している。FF8は恋愛色が強めの作品だ。多感な男子中学生はクールなスコール兄さんと積極的なリノア姉さんの恋愛になんとなく憧れたような記憶がなくもない。

しかし、皆々様がご存じのように、ヒロインであるリノアの性格がちょっとアレだ。 良く言えば明るくて人懐っこい行動派なのだが、個性的な言動と少々自己中なところが受け付けない人もたくさんいたであろうことは、今なら容易に頷ける。

リノア、完全に男友達の方が多いタイプだろうなあ。現実では絶対モテるタイプ。でも、サイファーに惚れてたあたり、やっぱりかなり問題ありありな感じなんだよ。レジスタンスでオタサーの姫やりながらも結局はヤンキーに惚れちゃうタイプなんですね…ドン引き。あああマジでねほんとにねオタクにとってはヤンキーと付き合ってるって最悪のイメージダウンなんですよおおお(ここまで早口)。

いや、最後までプレイしたFF8ファンとしては、本当はそんな子じゃないんです!いい子なんです!と擁護したくはあるんだ。登場キャラはまだみんな10代なんだよ。10代の頃はみんな色々あっただろ?(暗黒微笑)若気の至りってやつが。FF8特有の“痛さ”ってほとんどが若気の至りでしかないんだよ。それをおっさんが優しく見守ってやれなくてどうする。

20年の時を経て若者達の“痛さ”みたいなものに寛容にはなったが、それでもヒロインのクセがすごい(20年前には存在しなかった脳内ノブの叫び)という印象は、再プレイで更に増したように思う。

20年前とは印象が変わったキャラもいる。

それは…キスティス先生。

序盤のムービーでさっそく登場するわけだが…超美人じゃん。中学1年生の男子の心には響かなかったんだけど、中学20年生の社会人男性の心にはガンガン響いたぜ。しかもね、私服になったらヘソ出してやんの。リマスター効果できれいにヘソ見せてくるの。ふーん、エッチじゃん。

しかもね、このキスティス先生。めっちゃスコールにアピールしてくるね。ここまでわかりやすくアピールしてくる記憶はなかった。

でもね、スコールが辛辣すぎる。もうアウトオブ眼中すぎてエンドオブハート。 ここまで他人に対して辛辣になれますかね?美人教師に呼び出されてプライベートな相談をされたのに「は?俺にはそんなの関係ねえ!壁にでも話してろ!」はねえよ。こいつの心はシヴァより冷えてるんじゃねえか?キスティス先生は泣いてええで。

その後遺症で、美人で優等生だったのに仕事も恋愛もうまくいかなくてウジウジするキャリアウーマンみたいなキャラとして余生を過ごすしかなくなったのだ。序盤から負けヒロイン感エグい。臭い息が使える時点で負けなんだけど。テラカワイソス(死語)。

リノアとキスティス、この二人の性格や言動は、それまでのFINAL FANTASYシリーズに登場したキャラとは少し違うものだ。

これは、キャラの頭身が変わったことでの影響だ。FF8ではキャラが八頭身になり、よりリアルな表現が求められるようになった。キャラのセリフは多くなり、会話に身振り手振りなど動きが加わるようになった。そうなるとキャラクターの性格にもリアルな人格が要求されるようになり、ゲームキャラよりもドラマの登場人物的な役割を求められるようになった。その結果生み出されたのが、レジスタンス版オタサーの姫と仕事と恋愛につかれたキャリアウーマンなのではないだろうか。

一方、20年経っても変わらない物がある。それは、セルフィのかわいさ。まじフォーエバー。

出会いはね、学校の廊下。転校生としてやってきたセルフィと出会い頭にぶつかるんすよ。そして転倒。もうこの時点で正ヒロイン確定じゃね?

この後は口喧嘩して教室で再会、が定番の流れだけどセルフィは違う。

セルフィ「テヘッ大丈夫だよ!ごめんねぇ~急いでたから。」

頭ヨワヨワか!

ち、違う!かわいいんだよ!字面にすると思ったよりアホそうでびっくした。危うくディスるとこだった、あぶねー。

再会はドール実地試験の最中。セルフィが伝令係としてスコールの班を追いかけてくる。そしてバランスを崩したセルフィは崖から転がり落ちてしまう。からのテヘペロ。

貴様…わざとやってる?

お気づきだろうか…そう、セルフィ…コイツだけ…二次元に生きてやがるんだ。リノアとキスティスはドラマの登場人物なのに、こいつはだけは二次元からやってきた生物なんだよ。

どこの世界に「まみむめも!」を流行らそうとする女子がいるんだよ!そうだよ、そんな存在が許されるのは漫画・アニメ・ゲームの世界だけだよ。

そりゃかわいく見えるよね。おれはドラマを見に来たんじゃねえ!ゲームで二次元(3Dだけど)の世界を旅しに来たんだよ!

決して、だから三次はクソ!みたいな痛い主張をするつもりはないのだが、FF8の弱点はここにあるのだ。リノアと恋愛してるのに、セルフィのかわいさがちらちらと目に入って困る。画面の中ではスコールとリノアが抱き合っているのに、は?おれセルフィが好きなんだが?ってプレイ中にスコールとの乖離が起こってしまう。

アーヴァインてめー!(最終的にはこの二人が微笑ましすぎて応援したい気持ちになったりするわけだが。)

さて、ここでセルフィの可愛さと人気を裏付けるため、FINAL FANTASY女性キャラクターの人気ランキングを見てみましょう。みんな二次元嫁は大好きなはずだよね。絶対セルフィはリノアやキスティスに勝ってるやろ。

出典はFFRK公式の歴代キャラ人気投票女性部門のランキングです。さてさて結果は~?

  1. ユウナ
  2. エアリス
  3. セリス
  4. ティナ
  5. ライトニング
  6. ティファ
  7. リディア
  8. ベアトリクス
  9. ユフィ
  10. ファリス
FFRK公式放送 第1回 歴代キャラ人気投票ランキング女編

誰もおらんがな。

結論:FF8がそもそもあんまり人気ないかも

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