仮面ライダージオウは第40話の電王編までで、ウォッチ収集に一区切りがついた。オープニングのナレーションも変わり、いよいよここから最終章突入!といったところだろうか。
唯一残されたドライブ編は映画に持ち越しされたわけだが、平ジェネでの佐藤健さんの件があったので、どうしても「初日の初回に見に行きますのでサプライズの方頼みますぞ~東映様~!」みたいなマインドで盛り上がらざるを得ない。
どこまでもついていきます。東映様。
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そんな終盤に差し掛かったジオウだが、番組開始直後には例に漏れず期待の裏返しとでも言うべき不安はあった。
顔に文字の書かかれたライダー、アホの子の魔王、秋山蓮を更にわかりやすいツンデレにした未来人、仮面ライダーを差し置いてのクソイケメン従者(当時はウォズは仮面ライダーではなかった。)。1年後にはコイツらを好きになっているのだろうか?と毎年恒例の儀式として考え、さて今年もハマりますかねどうですかね、と斜に構えて見始めるわけです。ビルドの最終回であれだけ盛り上がった気持ちが、次の作品にもついていけるのか?と。
それが今年も見事にハマっとるんじゃい。
そう自認したのが、ジオウでは今回の話だった。いや、もちろん前からめちゃくちゃハマってはいたし自分でもわかってはいたんだが、何故か毎年冷静に自分のハマり具合を認識するタイミングってのがあるのだ。
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さて、その肝心の本編のお話はというと…何者かが時間の流れを変えたことで、皆がソウゴのことを知らない世界が出来上がってしまった。
これはゲイツ達が元々いたオーマジオウが世界を支配している世界や、白ウォズの来たゲイツが救世主となった世界とはまた別の世界のようだ。加古川飛流ことアナザージオウが魔王となった、新たに発生した世界というわけだ。
ゲイツやツクヨミさえもソウゴのことを覚えておらず、ソウゴを敵とみなしたゲイツが襲いかかる。
これがなかなかにきつい。生身の状態でゲイツにガチで傷つけられるシーンはかなりきつい。
そしてここで気づく。
ソウゴくんめっちゃ演技うまなってるやん。
「全然わけわかんないよ…ちゃんと説明してよ!」って叫ぶとこの理不尽さからくる怒りとか悲しみとかがごちゃまぜになった感情の吐き出し方、いいなぁ。
いや、いいなぁじゃねーんだよ! たのむよ~ゲイツなんか思い出してくれ~。やめてくれ~見るに耐えない。第41話ともなると、 どっぷりと感情移入してしまっているわけですよ。
そして更に追い打ち…というよりトドメをさしにきたのがウォズだ。
(本記事の公開は既に第42話が放送された後であり、 第42話ではウォズに何か裏の考えがあるような演出がありましたが、第41話視聴時点で感じたことをそのまま書きます。)
ウォズはゲイツと違って、ソウゴのことを忘れてしまっているわけではなかった。しかし、ソウゴに対する忠誠心のようなものは全く持ち合わせていない。
ウ、ウォズまで陥落したか…。 嘘だろ? これはやばい…。ウォズは何があってもソウゴの味方じゃないのかよ?お前、チートキャラじゃねえか。チーターはチーターらしくソウゴの最後の絶対防衛ラインになってやってくれよ。
あれ…この感覚、過去にもどこかで感じたな?
ああ、涼宮ハルヒの消失だこれ。
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地球をアイスピックで突いて、ちょうどいい感じにかち割れた氷でハイボール作って飲みてーなーって朝、学校に行くと様子がおかしい。
ここにいちゃいけないはずのやばいやつ、朝倉飛流くんが何故かいるし、つるやゲイツくんと朝比奈ツクヨミちゃんに話しかけると、誰やねんお前、と反撃された。
最後の砦であり、最終絶対防衛ライン、ここが陥落したら一巻の終わり、打ち切り終了だったはずの長門ウォズちゃんも、いとも簡単に陥落していたわけだ。
そうか、自分はウォズに長門役を期待していたのか。いつの間にか、いざという時の頼りであり、全てを見通している兄貴分の役割を望んでしまっていたらしい。えっ、違う?
どっちみち、ウォズのことは長門くらい好き。
そして、やっとのことで自分のことを覚えている人にも出会えたけど、なんか性格がハルヒに似てるなと思ったら、世界の破壊能力まで持ち合わせてるときた。なんか壁ドンしてくるし。
門矢士が壁ドンしてくれる世界線?これはこれであり。
…とんでもない方向に話が行ってしまったが、なんしか今まで築き上げてきた関係がリセットされる…こういう展開を見ていて辛いってのは、ソウゴと二人のライダーの関係性の描き方に大成功してるってことだよね。
おれがジオウを好きな理由ってレジェンドが出てるからだけじゃねえわ。ちゃんとソウゴ達のことも好きになってんじゃん。ゲイツの第16話での「最低最悪の魔王になったら俺が倒してやる!」や第28話での「そして…俺の友達だ…。」宣言は今思い出してもグッとくるよ。つまり、ジオウ最高だな。
改めてそう認識した第41話だった。