ウルトラマンR/B(ルーブ)は第13話まで、つまりだいたい1クール分の放送が終了したところだ。
オーブ、ジードと続けて面白い作品が続いており、ルーブも期待して視聴を開始したが、当初はあまりのめり込むことができなかった。
まあ、そもそも私のような番組のメインターゲット層ではないアラサー視聴者がどう感じようが、子供達がおもしろいと思っていれば全然問題ないわけだが。
そういう時は、自分には合わなかっただけだ、と思うようにしている。
それでもアサヒちゃんはいいぞ!と思いつつ視聴を続けていたわけだが、第8話で愛染マコトがウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツに変身するようになってから、一気に風向きが変わってきた。
この面白老害ウルトラマンオタク宇宙人に一気に心掴まれてしまった。
面白老害ウルトラマンオタク宇宙人
ヒーローオタクな特撮ヒーローキャラといえば、私はまず海賊戦隊ゴーカイジャーの伊狩鎧が思い浮かぶ。
しかし、愛染マコトは彼とは悪い意味で真逆だ。
- 新参(のウルトラマン)に説教をする
- 他人にはやたら厳しく自分には甘い
- 自分なりのこだわりがある
溢れ出る老害感から、うわぁ…こういう人には絶対近づきたくないなぁ…と思わせてくれる。
実際にはこんな人は身近にいないが、妄想で、あるいはネット上で見たことあるような老害オタクあるある的言動につい笑ってしまう。
子供向け番組であることを無視するかのように、縦横無尽にメタ的視点からウルトラマンロッソとブルの二人にツッコミという名の説教をかましてくるのだ。
初登場となる第8話では
- 最近のウルトラマンはベラベラ喋りすぎだ。神秘性が無くなる。
- だいたいデザインが気に入らん!なんだそのネコミミ。
- ヒーローとは決めポーズなんだよ~。お前らは致命的にそれがダサい。
- 名乗りの最中と変身の途中で攻撃するのは言語道断、ルール違反なんだぞ!
など、自分のことは顧みない全力のブーメラン説教のオンパレードが素晴らしい。
なんやねんこのめちゃくちゃおもしろいおっさん。
一方、ウルトラマン同士の戦いからは打って変わって、11話でのホロボロス戦では昭和ウルトラマンリスペクトなこだわりが強い戦い方を見せる。
向かってきた敵を初代ウルトラマンマンのグビラ戦のごとく後方へ投げ飛ばし、ギャンゴ戦の様に馬跳びで敵を乗り越え、セブンVSダンカン戦のように豪快に自らビルに突っ込む。
今まで妄想してきた俺が考えた強敵との理想の戦いを実践していて楽しいかったんだろうなあ。
この宇宙人ウルトラマン好きすぎだろ…。
円谷プロからの警告?
愛染マコトに取り憑いている宇宙人は、綾香市に眠るウルトラマンの力を求めて遠い宇宙からやってきたとのことだが、光の力を研究しているうちに沼にハマって立派なオタクに育ってしまったのだろうか。
それとも、ウルトラマンが好きすぎて地球まで追いかけて来たのだろうか。
Youは何しに地球へ?があればぜひ取材して欲しい。
その、理想のヒーロー像を追い求め自らがウルトラマンとなって称賛を得ようとする行動原理は、仮面ライダー龍騎の北岡さんの「英雄ってのはさ、英雄になろうとした瞬間に失格なのよ。」という名ゼリフを地で行くキャラだ。
果たして、この面白さが子供たちには伝わるのだろうか?とも思うが、こういう大人になっては行けないぞ!という円谷プロから子供たちへの警告なのかもしれない。
きっと番組を見ている大人も「こういうオタクにはなりたくねえな。」と思っているだろうが、自分の事かもしれないと戒めなければならない。おれ?お、おれは違うから(震)
ウルトラマンルーブの2クール目以降の展開は、アサヒちゃんの謎が中心になってきそうだ。
その中で愛染マコトは、悪の道へ進んでいくのだろうか。それとも真のヒーローへと目覚めていくのだろうか。目が話せない。
ちなみに、中の人である深水さんと愛染社長にギャップがありすぎてめちゃくちゃ面白い。
愛染社長のTwitter見たらイメージと違いすぎて吹いたw#ウルトラマンルーブ pic.twitter.com/bk4I6sDkEC
— ヤマシタ (@note_y) July 28, 2018