公開当日にさっそく見に行ってきました。感想をば。
仮面ライダー1号登場!
映画が始まる前に仮面ライダー1号登場!
めちゃくちゃ胸板分厚かったですね。
私はこのデザインすごく好きです!派手になっていくパワーアップではなく、仮面ライダーも年を重ねたってことを実感できる無理のない自然なデザインに感じる。
まるで、入団当時は線の細かった野球選手が、ベテランになるに連れて衰えをカバーするために筋肉をつけた姿のよう。
腰にチューブスクリーマー付いとる。
仮面ライダー1号上映開始!
公開初日でしたが、やはり大友が多かったですね。そして思った以上に空席が…。
藤岡弘、イズム
『本郷猛=藤岡弘、』ってのが前面にでた映画でしたね。藤岡弘、さんが制作にも深く関わっているようですが、とことん藤岡イズムが注入されている感じでした。特に『命』の話は、大きなテーマとして藤岡弘、さんが若い世代にどうしても伝えたいことなんだろうなあ。
本郷猛は今もなお戦い続けてる。物語の始まりではタイで人助けをしていたようです。タイで飯食ってるところをヤクザ(?)に襲撃され、きちんと食べ終わってお礼言った後に乱闘…井上敏樹全開って感じの幕開け。しかし、戦い続けてきたその体は既にボロボロ…。医者に本郷猛の体を見せたって言ってるシーンがありましたが、改造人間でもちゃんと見てくれる医者がいるのか。
しかし、流石に学校での説教シーンは笑ってしまった。謎のマッチョおじさんが名乗りもせず『生命力』と黒板に書いて命について語りだす!そりゃ生徒もザワザワなるよwwwそもそも突然のタケルとアカリの教育実習の時点でやばいけど。やはり真の説教ライダーはディケイドでなく1号やったんや!
おやっさんの孫
おやっさんの孫である立花麻由が今回のヒロイン。本郷猛はこの娘を守るために命懸けで変身するわけだが、なかなかのくせ者である。学校では優等生ですごく良い子。しかし、本当は自分が美人であると認識していて、タケシ(世紀末リーダーではない)と呼び捨てにしたりわがまま言ったりちょっと生意気なとこもあるけど、すごく慕ってくれていてデートもしてくれる娘以上恋人未満(そんな麻由の顔を知ってるのは自分だけ)みたいな、おっさんの考えた最強のJK!みたいで面白かった。(褒めてる。)
このキャラを考えたのが、井上敏樹さんなのか藤岡弘、さんなのか密かに気になっている…。
あと、麻由ちゃんにビンタされるシーンで、普通ビンタされた向きに顔が動くはずだが、微動だにしない本郷猛の重量感で笑ってしまった。
死を乗り越えての復活
映画の中盤、ノバショッカーとの戦いで命を落としてしまう本郷猛。確かにそれまで十分弱ってる描写はあったが、あまりにも簡単にポックリ逝ってしまったのでびっくり。そして、キャンプファイヤー的火葬で葬るのが本人の望みだったとは…(海の近くで焼いて欲しいとかかな?)。
直火焼きを見守るシーンに少し狂気を感じてしまいましたが、その後の復活のシーンはカッコ良かった!理由は知らん!炎がフェニックスの様に猛り、火の粉が降り注ぐ中歩く仮面ライダー1号はカッコ良かったよ!
そして最終決戦へ向かうため、おやっさんの残したネオサイクロン号にまたがる。この時に本郷猛の腕に大きな傷が見える。このカットがある事で、今まで戦い続けてきたって言葉にすごく重みが出てくる。かっこいいシーンだったなあ。
ゴースト&地獄大使との共闘
ゴーストとスペクターのレジェンドライダー魂での戦いはなかなか良かったですね。BGMが各ライダーに対応するのは熱い!1号が敵とともに落下しながらのカメラ視点移動なんかも「おおっ!」ってなった。欲を言えば3人同時の変身ポーズ欲しかったなあ。
そしてなんと言っても地獄大使と共闘する日が来るなんて!「仮面ライダーは私の獲物だ!」という古臭いライバルキャラらしい台詞を吐く地獄大使に萌える日が来ようとは。
長澤奈央さん、ああいう役似合いますね。1人だけ変身しないで戦うのがもうあざとい。血まみれの死に姿も美しかった。
本郷猛=藤岡弘、からのメッセージ
映画のラストでは、バイクで走るシーンをバックに本郷猛からのメッセージが。「仮面ライダーは、いつも君のそばにいる。」的な内容ですが、ここは素直に藤岡弘、さんの仮面ライダーに対する姿勢や想いが伝わってくるようで、ぐっときた。
エンディングで突然の野口五郎。
というわけで仮面ライダー1号の感想でした。
映画は想像以上に藤岡弘、さんの想いが全面に出ていました。しかし私の中でも『本郷猛=藤岡弘、』って構図はとっくの昔に出来上がっていたし、これが成り立つ仮面ライダーは今のところ藤岡弘、さんだけだと思う。それを最大級に楽しめる映画だったのではと。