夢のヒーローの存在を感じた最高の夢オチ【SSSS.GRIDMAN 最終回 考察・感想】

『SSSS.GRIDMAN』は、12話構成という少し物足りなく感じる反面、想像・妄想を膨らますのには最適なスピード感で走りきった。

そのラストは、アカネが実写の女の子として目覚めるシーンだった。

この演出は所謂『夢オチ』のように見える。

『夢オチ』

夢オチ(ゆめオチ、夢落ち)とは落ちの一種で、物語の最後に「それまでの出来事は、じつはすべて夢だった」という結末を明かして終わること。または、そのような手法のこと。
または夢でなくともそれまで構築していた物語・世界観・前提を、最後で一気に崩すこともこう呼ぶこともある。

夢オチ – Wikipedia

夢オチがアニメや特撮作品のラストシーンとして歓迎されることはほとんどないだろう。

しかし、この作品での夢オチは『SSSS.GRIDMAN』と『電光超人グリッドマン』の世界を結びつける熱いものだった。

最終回での強烈な原作リスペクト

SSSS.GRIDMAN(以降、アニメグリッドマン)は世界観の説明が少なめだった事もあり、電光超人グリッドマン(以降、特撮グリッドマン)との関連は有って無いようなもの、それこそ仮面ライダークウガとアギトのように想像にお任せします的なスタンスなのだと、第11話を見終えた時点では考えていた。

いや、騙されていたと言うべきか。

最終回で突然『夢のヒーロー』が流れ、特撮グリッドマンが登場し、懐かしの必殺技を放つ展開に思わず「マジかー。」とテレビの前で呟いてしまった。

O×Tバージョンの『夢のヒーロー』くらいは使われるかな?とは考えていたが、想像を圧倒的に上回る演出にニヤニヤしっぱなしだった。

更にグリッドマンとの別れのシーンでは、“例の壁をバックに話すグリッドマン”という懐かしい光景に、脳内でアニメと特撮、2つのグリッドマンの世界がリンクし始めていた。

電光超人は戦い続けていた

前述のとおり、ラストはアカネが実写の女の子として目覚めるシーンだった。

これがアカネなのか、立花なのか、実はアカネの現実世界でのビジュアルが立花だったのか…と物議をかもしているが、今はこの話は置いておく。それはそれで尊すぎてここでは語りきれん。

私は、アニメグリッドマンの戦いはアカネの心の中での出来事だったんだと思った。(実際はアカネの作った何かしらのコンピューターワールドなのかもしれないが。)

そして、目覚めた先の世界が実写だったという演出は、単にインパクトがあるだけでなく、特撮グリッドマンとの繋がりをより明確に感じさせてくれた。

「あ、この目覚めた先の世界は直人やゆか達がいる世界なんだ。」と。

人の情動を喰らうアレクシスと何度か戦ったことがあるような会話もあった。

特撮グリッドマンは、コンピューターワールドで人知れず戦うタイプのヒーローだったわけだが、もしかして…僕たちの知らないところで…誰かの心の中で15年間ずっと戦っていてくれたんじゃないか?

グリッドマンの物語はずっと続いていたんだ!

こういう『実はこの世界にはヒーローがいて、僕たちが知らないだけでずっと平和を守ってくれているんじゃないか?』と考えさせてくれる演出が個人的には大好きだ。

奇しくも、前日に公開となっていた仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERでの同じ意図の演出と合わせて、この日は興奮が収まらなかった。

仮面ライダーを好きで良かったと思えた平成の総括【平成ジェネレーションズ FOREVER 考察・感想】

 

アカネは夢(引きこもった心の中)から目覚めたが、それは今までの出来事は夢でした、という単なる夢オチでは無い。

僕らの知らないところで戦うグリッドマンの存在と、長きにわたる活動を感じさせてくれた最高の夢オチだった。

15年の時を経て『夢のヒーロー』の存在を感じた。

 

にしても、コンピューターワールドに加えて人の心の平和も守っているなんて、ハイパーエージェント守備範囲広すぎてめっちゃ大変なお仕事やん。

2 Comments

ヤマシタ

コメントありがとうございます。

あの世界が、コンピューターワールドなのか人の心の中なのか…それは明確な描写がないので、どこまでいっても想像でしか無いと考えています。

私もアカネが物理的に睡眠から目覚めた、とは思っていません。
アカネが現実世界と向き合い始めたことを明確にするため、夢オチ(ベットで目覚める)のような演出がとられています。
コンピューターワールドからの帰還なのか、引きこもっていた心の中から出てきたのか、実際の意味はどうあれ、表現手法としては”夢オチ”風演出だったと思っています。

(その上で私は、あの世界はアカネの心の中説が一番しっくりくると思っています。)

私もあの世界が消えたとは思っていませんよ。
あの世界がどんな世界であろうと立花達はあそこにいて、アカネが望めばまた行ける(望んで欲しくは無いが)と思っています。

コメントを受けて、本文の言葉足らずかなと思った部分を少し修正いたしました。

名無し

夢オチではないのでは、、、
アカネは六花たちの世界、コンピューターワールドから”出て行った”のであって消去したわけではないと思うのですがどうでしょう?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です