ジオウ『フォーゼ編』で感じた“レジェンドから逃げない!”という意気込み【仮面ライダージオウ 考察・感想】

平成仮面ライダー20作記念番組である『仮面ライダージオウ』が放送開始され、ビルド、エグゼイド、555と次々にレジェンドライダー(過去のTVシリーズで仮面ライダーを演じたご本人)が登場している。

東映のHPでも、みどころとして番組開始時に以下のような文章が掲載されていた。

その1 レジェンドから逃げない!
→ 打合せ時のキーワードでした。
記念作ということだけに頼ってはいけない → 「ジオウ」の魅力、何より新しく、面白く! → でも、一言でいえば、「平成20作記念」 → 「ディケイド」と同じにはできない ・・と、ぐるぐるした結果、レジェンドから逃げずに正面から向き合うことにしました。

平成仮面ライダー20作品記念公式サイト

しかし、当初から第二期平成仮面ライダーの中で最も出演が難しいと考えられていた『仮面ライダーフォーゼ』からは、福士蒼汰君、吉沢亮君共に出演が叶わなかったようだ。

レジェンドライダーの出演はなかったが…

『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL』への福士君の出演があっただけに、もしかしたら…という期待はめちゃくちゃ高まっていたわけだが、テレビドラマの撮影となるとまた事情が違うのだろう。

特撮ヒーロー番組が好きな人間にとって、放送終了後は出演していた役者さんには売れて欲しい反面、そうなるとヒーローとして戻ってくるのは難しくなる…というよくあるジレンマに直面しているわけだ。

本当は、東映も出て欲しかったし、福士君達も出たかったに違いない!と勝手に思い込んでいるわけだが、色々と大人の都合があるのだろう。

まあ無理なものはしゃーない。

しかし、第5話・第6話のフォーゼ編では、レジェンドライダーの出演がなくても、東映の『レジェンドから逃げない!』という意気込み、精一杯のレジェンドとの向き合いを感じたように思う。

昴・星・王・国

如月弦太朗は…カメラに映らなかっただけでこの世界にいる!

その要素を3つ程挙げるなら、まずは仮面ライダー部メンバーの写真での出演だ。

2018年の仮面ライダー部の部室に貼られているOBの写真に、弦太朗や流星をはじめとした仮面ライダー部の部員が映っていた。清水富美加ちゃん意外な。

おお、写真はOKなんだ!という謎の興奮はあったよね。

ファン心理的には「写真がOKってことは事務所や本人的に黒歴史なわけではないんだ!きっと本当に忙してく予定が合わなかっただけなんだ!」まで妄想がたどり着いた。

僕たちの弦太朗はまだ存在する!っていう安心感と希望を得た気がする。

正直、この写真を番組内に登場させるための権利関係や、どれだけの大人の力を動かさなければならなかったのかは、わからない。

でもやっぱり、この世界に弦太朗や流星がいるという事実を認識させるのに、まったく映らないのと、写真だけでも映るのでは全然印象が違っただろうなあと思う。

大杉先生が園ちゃんの写真を未だに持っているってのも、ファンサ的にはかなりよかったね。

 

そして、過去の映像の使い方が秀逸!

タイムジャッカーがアナザーフォーゼを生み出す瞬間を、仮面ライダーフォーゼがスコーピオン・ゾディアーツと戦う過去の本編映像の背景に組み込んだのは熱い!

この面白い演出で、一気にフォーゼの物語とのリンクが強まった。

 

最後に、何度か後ろ姿だけで登場した弦太朗について。

めちゃくちゃ似てたよね?とくに斜め後ろから映した時の頬骨が。

ちょっと体格は違う感じもするんだけど、え!?って思った人も多いはず。

マジでアナザー弦太郎

疾走事件のチラシを配るシーン等のおかげで、弦太朗も裏で生徒のため懸命に奔走していたんだ…って想像が広がった。

 

福士蒼汰君、吉沢亮君の出演がない中で、最大限に如月弦太朗達の存在を感じ取れる第5話・第6話だったと思う。

しかし、高校生弦太朗とソウゴの異次元の会話は見てみたかったな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です